音を整える


わたしたちの身の周りにある音、それはあるときは雑踏や風の音、道行く人達の声やクルマの騒音、街にあふれるさまざまな音楽など、実に多岐にわたります。
実は、視覚による情報よりも、聴覚による情報こそが人間の感情をより大きく左右するということは医学的にも生理学的にも証明されているのですが、増え続ける日本のさまざまなスペースにおいてその点に注力しているところがどれほどあるでしょうか?

先進的なデザインの建物やインテリアといった視覚的要素は世界的であっても、BGMの音質や選曲にこだわることこそあれ、どうやったら心地の良い「音空間」を作ろうかなどという議論はなされることはありません。

本当においしい料理に下味への拘りが、美しい塗装には丁寧な下地づくりが必要なのと同様に、本当の心地よい空間を作るには「音を整える」という行為がことさら重要なのです。

私たちは、国内外の多くのラウンジやレストラン、ホテルといった公共の場における「音のありかた」に着目し、本当の意味での「心地良い空間づくり」のプロデュースをスタートさせました。

人を高揚させる空間、人を落ち着かせる空間、人の話に集中させる空間…。
すべては集まる人達の「心地」を良くするために。

わたしたちは「いかに音を整えるか」にこそ、その答えがあると考えています。

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Branded Air

高級ホテルやリゾートのヴィラ、天高のあるスペース、大型クルーザー、目抜き通りのレストラン。じっくりと会話に勤しみたい、読書やブラウジング、仕事など何かの作業に集中したい。

こうしたそれぞれ異なる環境や目的に対し、建築やインテリアデザイン、料理や飲物、そこに流す音楽などで「心地の良い空間」を作る努力がなされてきています。

しかし、匂いが気になる空間に芳香剤だけで立ち向かうのと同様、本当に大切な空間を作るには、不都合を隠す行為ではなく、根本から見直す必要があることは自明です。つまり、不要な音や反射をいかにして制御するかという「音を整える」作業が必要となります。

瀟洒で絢爛な内装とステキな音楽が奏でられているのに、なぜか今ひとつ落ち着かない…。室内の会話がなんとなく聞き取りづらい、高額な音響システムを組んだ割には音楽がよく聞こえない…。

こうした状況は、オーナーの皆様よりも、遥かにお客様に対するダメージの方が大きいのは言うまでもありません。

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Visualizing

特別な空間にはそれぞれの固有の目的や環境があります。

そうした個々のニーズに応え、最適な空間を作るためには、高級注文服を仕立てるのと同様、綿密なコンサルティングと、確かな技術に基づく採寸、すなわち最新の音響技術に基づく音響解析、そしてお客様(お店や空間)の好みに合わせた調整が必要不可欠。

わたしたちが目指すのは、音を整えた状態でお客様それぞれが目指す「心地の良い空間」づくりをお手伝いすること。

そのためには、作業の可視化というものにも注力しています。
専用の測定機器やアプリケーションを用いた科学的な分析を行い、お客様に感覚的同意を求めるのではなく、目に見える形での空間ソリューションをご提供します。

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Physical & Digital

例えば人間を含めたすべての動物には、聴覚以外の情報センシング能力を持ち合わせています。

たとえば、空気の振動だけが「音を整える」要素ではなく、わたしたちはそれ以外の要素に対しても、独自の方法論とデバイスで、心地よい空間づくりを実現します。

「目的のためには手段を選ばず」
何やらネガティブな表現に聞こえてしまいますが、音を整えるためには、あらゆる技術を投入し目的を達成します。

わたしたちのサービスは「フィジカル&デジタルのバランシング」がポイントだと考えます。


二律背反ともとれるこの2つの要素は、音響に対する確かな技術と知識、経験に裏付けされた理論、そしてそれらを数値化、可視化するといった行為を言い表すものであり、わたしたちの作り出す「音を整える」という行為そのものなのです。